知恵袋あれこれ

日常のちょっとした知恵をご紹介していきます

旦那の10年後が不安?子供への溺愛は将来のためにならないは本当か?

 

「パパ、だ~い好き!」

 

そう娘に言われてとろけそうに相好を崩すパパ。

仕事でどんなに疲れていても、抱っこをせがまれれば喜んで抱きあげる。

「この子は絶対嫁にはやらないぞ」

なんて宣言したりして。

 

まあどうせ10年後には

「パパあっち行って!」と娘に邪険にされ、泣くことも目に見えてるんですけどね。

 

さて、この子供への溺愛。

ママとしては、ときどき不安になりませんか?

 

こんなに甘やかして、

子供がダメ人間になっちゃったらどうしよう…って。

 

パパの子供への溺愛は是か非か?

今回はその事について考えていきたいと思います。

 

 

スキンシップ、コミュニケーション…幼児期の親との触れ合いが子供の将来に与える影響とは?

 

「子供とはたくさんスキンシップをとりましょう」

「たくさん抱きしめてあげましょう」

最近の育児論の主流は、こうですよね。

 

じゃあ、溺愛しても問題ないのかな?

 

ちょっと待ってください!。

「甘やかす」と「愛する」は全く別物です。

パパに以下のような様子があれば、要注意です!

 

子供の顔色をうかがい、ご機嫌取りをする

 

ママが「お菓子はご飯を食べてからね」

って言い聞かせているのに、喜ぶからとあげてしまう。

我慢させたおもちゃを、自分の小遣いであっさり買い与えてしまう。

 

そりゃあ、パパ大好きにもなりますよね。

でもこれは全く子供のための行動とはいえません。

 

「子供に嫌われたくない」

「ずっとパパを大好きでいてほしい」

そう、全て自分自身のための行動です。

自分の欲を子供を使って満たしているに過ぎません。

 

 

子供に自分の理想を押しつける

 

「女の子なんだからスカートがいいよ」

「パパは明るくて可愛い子になってほしいな」

 

一見押しつけているというほどにも見えませんが、

重ねて言い続けることで子供には強いプレッシャーとなります。

 

本来はズボンをはこうが大人しくて可愛いげがなかろうが、本人の勝手。

大きなお世話というものです。

 

上記二つのパターンに共通することは、

「子供自身の人格を尊重していない」ということ。

 

真逆のように見える支配的な親や虐待する親と、

根本的には何ら変わりありません。

 

尊重されなかった子供は将来的に

自分に自信が持てず、人を信用できなくなります。

 

子供というものは、突拍子もないことを言っているようで

その理屈には子供なりの正義とプライドがあるものです。

この子の真意は何なのか?

子供の目線まで降りて、根気よく読み取ってあげましょう。

 

 

他の兄弟とあまりに対応が違いすぎる

 

これは絶対にいけません。

可愛がられなかった兄弟はもちろん、

特別扱いをされ続けた本人にも

決していい影響はありません。

 

そして子供時代の親からのえこひいきは、

成人してからもなお兄弟関係に

強いわだかまりを残します。

 

 

世知辛い世の中だからこそ黙認した方がいい、子供への溺愛

 

じゃあ結局、溺愛はしちゃいけないってこと?

 

いえいえ、そうとも言いきれません。

幼児がときどき、ママに尋ねませんか?

「○○ちゃん(自分)のこと、好き?」

「○○ちゃんがいなくなったら、どうする?」

 

返事が分かりきっているこの質問。

何度も言われるといい加減うっとうしくなりますが、何度でも真剣に答えてあげましょう。

 

「世界一大好きだよ」

「悲しくて悲しくてたまらなくなるよ」と。

すると子供は安心したように、また遊び始めます。

 

子供は生まれたときからずっと、小さな胸にひとつの疑問を抱えています。

 

「自分はここにいていいの?」

 

そんな思いを和らげてあげるためには、

まだ多くの言葉を持たない子供に対しては

歯の浮くような分かりやすい愛の言葉が一番。

 

デレデレの旦那さんを親バカだと批判せず、

温かく見守ってあげましょう。

人間関係が希薄なこの世知辛い世の中だからこそ、

子供にとって親の言葉の影響は絶大なんですから。

 

 

まとめ

 

若者の引きこもり、ニート、無気力。

今や大きな社会問題となっている彼らは、

「自分がここにいていいのか」

という疑問を解消できず、

「自分は価値のない人間だ」

という思いにとらわれてしまった人たちです。

 

自分のことが大好きでいられるということは、

明るく健康な人生を送るために

何よりも大きな力となります。

 

溺愛は、そのやり方さえ間違えなければ

決して悪いことではありません。

 

子供に健康で幸せな人生を送ってもらうため、

パパもママも惜しみない愛情を

どんどん子供に降りそそいであげましょうね。