新入社員に社会人としての言葉遣いを教える時は、
自分自身も正しい言葉遣いを復習しておくと良いですね。
そうすれば、後輩たちからも尊敬されること間違いなしです。
そこで今回は、社会人に必要な、場面に応じた言葉遣いを解説します。
ベテラン社会人のあなたも必見!何気なく、無意識に、こんな言葉遣っていませんか?
何気なく使っている言葉も、実はビジネスシーンではNGだったりします。
例えば、『了解しました』というのは、上司や先輩など、
目上の人に対して使う言葉ではありませんが、
無意識に使ってしまう人がとても多いんです。
目上の人に対しては、
『かしこまりました』とか『承知しました』と言うようにしましょう。
一見、何ら問題のない敬語に見えても、
実はマナー違反のことがあるので、要注意ですね。
上司に対して『ご苦労様です』なんてもってのほか。
でも最近では、『お疲れ様です』ではなく、
『お疲れです』と言ってしまう人もいるんだとか!
また『なるほどですね』という相づちもNGです。
この言葉はそもそも正しい日本語ではありませんので、
ビジネスシーンで社会人が使わないようにしましょう。
この場合『おっしゃる通りです』というのが正解です。
また、意外に知られていないけれど、
『とんでもございません』という言葉も正しくありません。
これも日本語として間違った言葉なので、
『とんでもないです』と言い換えるようにしましょう。
こうしてみると普段から、
無意識に使ってしまいそうな言葉ばかりですね。
社会人になってから何年も経っていると、気の緩みが出てしまい、
ついこういった間違った言葉遣いをしてしまうことも、
十分にあり得るわけです。
でも最近では、多くの日本人が正しい言葉遣いを出来ている、
ということではないから、正しい言葉遣いってすごく難しいんですよね。
だからこそ、後輩たちのお手本になれるように、
初心を忘れず、改めて正しい敬語を復習しておくと良いでしょう。
研修に、日常のOJTに使える、言葉遣いあれこれ…先輩へのタメ口もこんな場面なら許される?!
タメ口で先輩に話す場合は、プライベートな場面で、
そしてよほど親しくなければ基本的にNGです。
また、お客様対応する職業なら、年下の顧客であっても、
タメ口を使ってはいけませんね。
特に社外の方々には、全て敬語を使うように指導しましょう。
ただし、社外の人に自社の人のことを話す時は、
上司であっても敬語を使わないようにします。
たとえば、『ただいま課長の○○は席を外しております』など。
この時、『ただいま課長の○○は席を外していらっしゃいます』とは、
言わないようにするのが正しいんですね。
そして、ビジネスシーンでの一人称は、
『わたし』もしくは『わたくし』と言うのがベスト。
うっかり『僕』や『俺』、『あたし』、
『自分』、『ウチ』などとは言わないように気を付けることも大切。
謝罪する時は、
『すみません』や『ごめんなさい』と言ってしまいがちですが、
ビジネスシーンでの謝罪の正解は『申し訳ございません』なので、
後輩たちにしっかりと指導しておきましょう。
そして特に難しいのが、普段の口癖をビジネスシーンで使わないこと。
『やっぱ』や『○○みたいな』、『なんか』、
『ってゆうか』、『じゃないですか』など。
『出れる』、『見れる』などのら抜き言葉もNGです。
こういった口癖は、すぐにパッと直せるものではありません。
そのため、しゃべる前には意識すること。
無意識だと口癖が出てしまいがちなので、
必ず会話の前には意識しながら、
口癖を出さないようにすると良いでしょう。
あとは、むやみにカタカナの専門用語を多用しないこと。
『エビデンス』、『コミット』などは、
社外の人や顧客には意味不明の言葉です。
相手に不快な思いをさせないためにも、
誰でも分かる言葉遣いをしましょう。
まとめ
『了解です』や『ご苦労様です』などは、
目上の人に対して使わないこと。
また、『とんでもございません』は日本語的に正しくないので、
注意しましょう。
『すみません』、『ごめんなさい』というのも、
ビジネスシーンでは不正解です。
よほど親しい間柄で、プライベートのみでなら、
先輩にもタメ口はアリかも知れませんが、
基本的には敬語が必須です。
そして、普段の口癖を出さないように意識して、
専門用語を使うのも控えるようにしましょう。
後輩に指導すると同時に、自分自身も改めて、言葉遣いを見直すと良いですよ。