お歳暮を贈る時期って、完璧に把握していますか?
あまりお歳暮を届けるのが遅くなって、
年末になってしまってはマナー違反になるので、
十分に注意しましょう。
そこで今回は、お歳暮を贈る正しい時期と、
もし遅れてしまった場合はどうすればいいのか、
対処法を紹介します。
12月に入ると忙しくなってくるので、
お歳暮を贈る期間は、しっかり把握しておくと良いですよ。
お歳暮の歴史と由来
ではまず、お歳暮の歴史と由来を知っておきましょう。
お歳暮とは、年の瀬に各家庭で行われていた先祖供養の際、
お供えしていたものを近所の人たちや、
親類など縁のある人たちに分けていたのが始まりとされています。
江戸時代の頃からもうお歳暮の文化は定着しつつあり、
当時、武士は組合を設立してそこに加入することになってしまいたが、
その組合のトップたる人物に贈り物をする、という風習があるんですよ。
つまり、1年間お世話になった人たちへ、
感謝の気持ちを込めて、贈り物をする、
というお歳暮が江戸の頃から行われていたんですね。
それから武士だけでなく、商人の間でも、
お得意さんやお客さんに贈り物をする風習も生まれました。
明治時代になると、お歳暮は次第に、
役人などの官吏が権力を持つ官人へ高級な品を贈って、
自分自身が平穏に暮らせるようにしていたといわれています。
お歳暮の由来は、字の通りに歳の暮れ、年末を表しているんですね。
つまり、年末にする贈り物だから、
お歳暮と呼ばれるようになりました。
昔はお歳暮を贈るのは大晦日で、
鮭やブリ、お餅などを贈っていたそうですよ。
これらのものを食べて、昔は年越しをしていたんでしょうね。
基本的にお歳暮を贈る期間というのは、
12月の上旬~12月31日まで。
ただし関西だと12月13日~12月31日という期間ですね。
地域によっては多少違いがあります。
でも、相手方の家も年越しの準備で忙しいのに、
年末ギリギリに贈ってしまうのはあまり良くないんじゃないか、
ということで、最近では11月下旬から準備を始めて、
だいたい12月20日までに届くようにするのが無難。
あまり贈るのが遅くならないように、
計画を立てて早めに準備しましょう。
11月末頃に、送り先の住所の確認と、
品物選びを始めておくと安心ですよ。
もしもお歳暮を贈る時期を逃してしまった場合の逃げ道は?
ついうっかり、お歳暮を贈るのが遅くなってしまうことが、
時々あるかも知れません。
何しろ12月は師走というだけあって、何かと忙しいですからね。
もし12月20日までにお歳暮を贈るのが間に合いそうにないのでしたら、
お年賀として贈ってしまうと良いでしょう。
通常、お歳暮を贈る場合、のし紙の表書きを『お歳暮』と書くのですが、
12月20日に間に合わないのであれば、『お年賀』と表書きを変えて、
年明けから1週間以内には届くように手配します。
ただし、3が日は送り先のお宅も出掛けているかもしれないので、
お年賀の到着日は、3が日を避けるようにすると良いかも知れません。
もしお歳暮が遅くなってしまったら、
年末のご挨拶を年始のご挨拶に変えてしまう、
というのも一つの手ですよ。
暮れの忙しい時期を避けられるので、
先方にも迷惑をかけづらいです。
12月20日には間に合わないけれど、
年内に送りたい場合は、品物を数の子やカニ、
ビールなどにして贈りましょう。
そうすれば、お正月中に食べられるので、
お歳暮が遅くなってもそこまで相手に迷惑をかけませんよ。
まとめ
お歳暮を贈る期間は、12月上旬~12月20日が理想。
11月下旬頃から準備を始めておくと良いですよ。
もし12月20日に贈るのが間に合わないようなら、
表書きを『お年賀』に変えて、
年明けから1週間以内に届けるようにしましょう。
もしくは、お正月に使える食材を選べば、
年内に贈っても問題ありません。
準備は何かと大変ですが、真心を込めた贈り物をしましょう。