知恵袋あれこれ

日常のちょっとした知恵をご紹介していきます

出前で届いた食器は返す時にすすいで返した方が良い? 最低限のマナーとは?

 

 

現代のようにデリバリー専門店が普及していなかった昔。

出前というものは、なじみのそば屋・寿司屋などに電話して

いつものメニューを家まで持ってきてもらうものでした。

 

子供は、お店のメニューがおうちにやって来る!

と、ワクワクして到着を待ち焦がれたものです。

 

もちろん届く料理は、普段お店で使っている

どんぶりや寿司桶に入れられていました。

 

店舗でも使う器ですから、回収する必要があります。

玄関の外に食べ終えた食器を置いておくと、

翌日以降にお店の人がそれを取りに来てくれるのです。

 

しかし最近では、回収と洗浄の手間を削減するために

プラスチックや紙製の使い捨て容器で

料理を届けるデリバリー店が大半であるようです。

 

 

 

食器を返す必要がある出前ってどんなものがある?

 

では、現代において食器を返さなければいけないのは

どのようなお店なのでしょうか?

 

まずは、昔ながらの個人経営の飲食店。

町の小さなラーメン屋・そば屋などですね。

 

今日は忙しくてお昼を用意できない…

そんなときの強い味方です。

出前機(バイクの後部に取り付けるおかもち)を

揺らしながら走るカブを見たことがある人も多いのでは?

 

個人店では使い捨て容器を導入していない所も多くあります。

 

そしてもう一つは、おもてなし目的の出前。

高級寿司などですね。

 

大事なお客様に特上寿司をお出しするのに、

使い捨てプラスチック容器に入っていたのでは

その美味しさも半減してしまいます。

 

現在でも、昔ながらの漆塗りの寿司桶が必要なことは

決して少なくはないのです。

 

さまざまなお客様の要望に応えるために、

注文時に「使い捨て容器」と「要返却の器」の

選択ができるお店も増えてきています。

 

 

食器をすすがず返しても問題ない?あとはあなたの心次第です

 

出前の食器をすすぐ?すすがない?

500人にそう聞いたアンケートでは、

24%の方が「出前の食器をすすがずに返している」

と答えました。

 

では、お互いの言い分を聞いてみましょう。

まずは「すすぐ派」から。

 

「汚れたままの食器を返すなんて、お店の人に失礼」

 

マナーの問題ですね。さらに、

 

「残飯が付着していて不衛生。夏場ならなおさら」

「そのままだとゴキブリや野良ネコが寄って来そう」

 

と、衛生面を気にする声もありました。

 

これに対して、「すすがない派」の意見。

 

「お店で食べるときは洗わないでしょ?

 食べた後にすすぐところまでは、契約に入っていない」

 

確かに法的に問題はなさそうです。

 

「忙しいから出前を頼んでるのに、

食器の面倒なんて見ていられない。

親戚30人分の寿司桶なんて洗えません!」

 

うーん、これもごもっともなご意見。

また、中には

 

「うちの地域では、出前の食器をすすぐということは

 お宅の料理はまずいから二度と頼まない、

という意思表示になります。だから、すすげません」

 

なんていう驚きの声もありました。

 

では次に、お店の声。

まずは「すすいでほしい派」から。

 

「時間がたつと、寿司桶にシャリがこびりついてしまいます。

出前が多かったその翌日は、一枚一枚お湯を張った寿司桶で

厨房がいっぱいになってしまうこともあります」

 

乾いたご飯のこびりつきって、なかなか取れませんよね。

 

「スープなど水分がはいったままだと、

持って帰る途中でこぼれてしまいます」

 

…考えただけで大変そうですね。

 

では次に「洗ってほしくない派」のお店から。

 

「うちは食器の手入れ方法が決まってるから、

素人に洗われると困ります。特に漆器は傷がつきます」

 

いいお寿司屋さんの桶、高そうですからね…。

さらにこんな声も。

 

「家庭用洗剤を使って洗うと、食器にライムとかフローラルとか

余計な匂いがついてしまうんです。

もちろんこちらでも洗うのですが、匂いはなかなか取れない。

お願いだからそのまま返してください」

 

二度手間以上の負担になってしまうようです。

 

 

まとめ

 

出前の食器をすすぐ派、すすがない派。

さまざまな意見がありました。

 

ただすすぐ派の人からは、すすがない派に対して

「すすがないなんて非常識!育ちを疑う」

「部屋も汚いんだろうなと思う」

というかなり厳しい意見が続出していたので、

ご近所の目を気にするなら

一応見た目はきれいにしておいた方が良さそうですよ。

 

ただし、洗剤でゴシゴシ洗うのは禁物!

さっと水で流すか、汚れを拭き取る程度にしておきましょう。

 

日本が誇る文化、出前。

お店とお客さんの双方が気持ちよく付き合って行けるよう、

お互いの心配りを忘れないようにしていきたいですね。